Leica M10-P "Reporter"とドM
やっちまった、、。
M8.2 Safariに憧れてから15年、ついにデジタルM、それもグリーン筐体を手に入れてしまった。
このM10-P Reporterも発売から1年ほどずっと指を咥えて見ていたのだが、中古サイトに傷物のややお安い価格の機体が出たため購入を決めた。ちょうどボーナスが出て気が大きくなっていたのもある(それでも12ヶ月ローンを組んだ笑)。
レンズはまあ、いざとなれば実家のボロレンズやフォクトレンダーのレンズがある。そう、Mマウントレンズを扱うのは初めてではない。
実際に届いた機体は思っていたよりは綺麗で、とはいえ発売から1年も経っていない割にはかなり酷使された、というか普通に落としただろこれという凹みがついていた。裏蓋は変形して開閉に抵抗があるほどだ。内部のダメージについては整備済みとの事であまり心配はしていない。むしろ傷モノの方が遠慮なく使う事ができて傷をつけた時の精神的ダメージも少ないので良い。
そもそもジャンク品スレスレのM3からライカを始めた自分にとってはグッタペルカが崩壊していたり軍艦が凹んでいるのが当たり前で、ライカかくあるべしという感じすらある。
さて、今回なぜ久しぶりに記事を書こうかと思ったかといえば、7-8年ぶりのカメラマイブーム再燃という事もありYoutubeで改めて勉強し直していた所、写真家萩庭氏の対談動画に強く感銘を受けたからだ。
ニワカカメラファンの自分は失礼ながら氏がどんな写真家なのか全く知らないのだが、M型ライカの教習所なる企画を催しており、そこで教えている内容のさわりを紹介していた。
曰く、「レンジファインダー機にピントを合わせるという概念はない、距離を合わせるのだ」と。あたかもハンターが獲物を狙うように、距離を測る行為、それが「Photo shooting」。一眼レフユーザーなど多くの人が行なっているのはスクリーンに結像したイメージをカメラ・オブスクラの如く写しとる「Take a picture」であり、レンジファインダー機であるM型ライカを扱う際には考え方を変えなければならないと言うのだ。
もちろんこの短い言葉だけで氏の言いたい事を十分理解できるわけはないのだが、M3からライカの世界に入った自分には恐ろしく突き刺さる言葉だった。
そもそもライカを買うきっかけになったのはサバゲのコスプレである。当時日本最大のサバゲ(正確にはリエナクト)に招待されたものの新たにエアガンを揃える気力が湧かず、戦場カメラマンとして参加する事にした。68年当時の装備を揃えなければならないというルールから、カメラはライカかニコンという事になった。もともとGXRにフォクトレンダーを付けて遊んでいた為に、本体だけ手に入れればそれっぽくなるし、なんなら写真は撮れなくてもいいし、と思いジャンク品のライカM3かM2に的を絞った。
しかしジャック品とはいえそこはライカ、なかなかお値ごろのものには出会えず結局外装はボロボロ、ファインダーもバルサム切れを起こしていて使い物にならないというM3を5万程で手に入れた。
当初は撮影も不可能だろうと思っていたのだが、大阪のリペアショップに持ち込んだ所意外にもシャッターは問題なく、初心者であると伝えるとライカのお作法をひとつひとつ丁寧に教えてもらえ、ただのコスプレから一転本当にライカでイベントを撮影してやろうという気になった。
とはいえ、距離計が死んでいる上に露出計もない、全てがマニュアルのカメラ。ここに来て初めてレンズに書かれた「距離」を意識するに至った。もちろん絞ってパンフォーカスで撮影というのが無難だが、イベント会場は森の中であり光量は望めなかった。
そこでまずは被写体との距離を体で覚える事にした。35mmの画角で0.65m、3m、10mあたりを覚え、試写を繰り返した(露出もアプリを使って体で覚えようと思ったが結局フォクトレンダーの露出計を買った)。
その甲斐あって、イベントではごく暗い場所での撮影以外は開放でも割と綺麗に映す事ができた。
この体験をしていると「M型ライカにピントという概念はない」という意味がなんとなく理解できる。その後自分はMDを購入して距離を測るという行為すらしなくなったのだが、、、。
で、今回M10-Pを買ったわけだが、もはやコンデジに毒され過ぎてどうしてもLVを多用してしまう、、。一応ファインダーに収まらない超広角レンズやマクロリングを使った撮影ばっかしてるからLVでいいんだいという言い訳もできるが、そんなもんMでやるなという話だろう。
そんな「take a picture」をしていた自分に萩庭氏の言葉は何というか、忘れていたライカとに付き合い方をちょっと思い出させて下さった様に思えた。
ドM教習所、自分も通おうかな(違
ファイル.appの「最近使った項目」からファイルを削除する
あ、お久しぶりです。
無事コロナにかかることもなく医者やってます。
さて、今回はiOSの標準アプリ「ファイル.app(笑)」の極悪機能「最近使った項目」に勝利した件について報告。
※本稿ではファイル.appというリファレンスを参照したり、他人と情報共有する際に紛らわしいことこの上ない.app名を採用したAppleに敬意を表して「ファイル.app(笑)」と表記する。
・ファイル.app(笑)という存在
2017年に登場して以来、その名前も含めてAppleユーザーを混乱の渦に陥れた腐れファイル.app(笑)であるが5年が経過した現在ではそうした混乱はある種の諦めと共に収束している感がある。そんな状況にあぐらをかいてか、ファイル.app(笑)はこれまでに目立った進化を遂げておらず、登場以来の使い勝手の悪さをそのまま残している。
とはいえ、ファイルビューアーとしての機能はさすがにOS標準なだけあって他の.appと比べてシームレスだし、サムネイルを表示できるファイル形式も多彩だ。また、外部記憶装置を使用する場合にはどうしてもファイル.app(笑)に頼らざるをえず、切りたくても切れない悩ましい存在だ。
・iOSのプライバシー感は世間離れしている
やれアプリのトラッキングをブロックだの、法執行機関からのアンロック要請を跳ね除けたりとやたらユーザーのプライバシーを強調するAppleだが、正直なところ我々エンドユーザーにとっては「勝手にやっといてくれ」という感じなのは否めない。そんな事よりもアプリやファイルに個別にロックをかけたり、あらゆる履歴を消せたり、ユーザー設定を切り替える事ができる、と言った事の方が庶民には大事なのだがいずれもiOSでは不完全な方法でしかできない。
・「最近使った項目」という名の悪魔
ファイルそのものをパスコードロック可能なアプリや外部記憶装置という「金庫」にしまい、ファイル.app(笑)からアクセスするという方法はやや使い勝手が微妙ながら可能となり、プライバシーの問題は一旦解決したかにみえた。
しかし、これまで見て見ぬふりをしてきた問題児がいる。それが「最近使った項目」である。この項目、ファイル.appに登録してあるソースであればiCloudからGoogleDriveまでありとあらゆるファイルのアクセス履歴を一覧「できる」機能である。
しかしこの機能、表示されている一覧を消せないという致命的な欠陥がある。表示を消すためには元のファイルを「削除」するしかなく、ファイルの場所を変えたり、名称を変えたり、コピーして一方を消したりしても消す事が出来ない。一旦外部ストレージなどに移して元データを削除しても、元の場所に戻すとまた追尾が始まるというストーカーも真っ青なプライバシー侵害をやってのける狂気の機能である。
しかもどれだけの期間、量の記録が残るのかよく分からず、少なくとも自分の場合は2017年に使った書類が未だに表示されている始末だ。もはや「最近使った項目」でもなんでもない。
これまでは苦々しい履歴書や思い入れはあるが2度と見返さないであろうレポートなどが延々表示されるだけだったのだが、ある時「金庫」として使っていたアプリ内のファイルをバックアップする過程で他人に見せたくないあれやこれやがガッツリ「記録」されてしまい、ついに見過ごす事が出来なくなった。
・追跡から逃れる方法
長くなったが、ここからが本題である。
上述の通り、「最近使った項目」に一度記録されてしまったファイルはその存在を削除する他に記録を消す方法はない。一旦別の場所に避難させ、ファイル名を変えて戻した程度では追跡をかわすことはできない。
某知恵袋系サイトで同様の悩みを持つユーザーに対してカテマス(略してカス)どもがよく持ち出す解決策は以下の通りだ。
・ファイル.app(笑)の左のメニューの「編集」でソースごと非表示にする
確かにこの方法を行えばiCloudやGmail、サードパーティアプリなどのディレクトリに存在するファイルは「一時的に非表示」になる。しかし、この方法では「最近使った項目」以外の全てのファイルが非表示となり使い勝手が悪い。また、ソースを表示させると「最近使った項目」も復活してしまい、根本的な解決にならない。
自分はこれまでこうした使い勝手を考慮して
・パスコードロック機能のあるマネージャーアプリ内にファイルを保管する
という方法をとってきた。こうしたディレクトリはなぜか「最近使った項目」の手が及ばないので重宝していた。が、しかしである。
最近重用しているお絵描きアプリはデータをローカルにしか保存出来ず、いちいちパスコードロック機能付きのファイルマネージャーとファイルのやり取りをしなければならないという面倒が生じてしまう欠点がある。
国内ではカスの様な情報しかないため海外フォーラムに頼ったところ、「ファイルをフォルダごと圧縮してしまう」という方法が紹介されており、確かにソースごと非表示にするよりは小回りが効きそうだが、やはりファイルを開くたびにアンジップしてまた圧縮して、というのはめんどくさすぎる。おまけにアンジップするとアンジップしたという記録が「最近使った項目」に残ってしまうのも気持ちが悪い。
・これで解決?
ではどうするのか。
結論としては、
・隠したいファイルをアプリで開いてローカルに新規保存して元のファイルを削除
・上記サードパーティファイルマネージャーにフォルダごとコピーを作成し、もとのフォルダに中身だけコピーし、両方保持を選択して元のファイルのみ消す
の2種類の方法に行き着いた。
上の方法は1個、2個のファイルを消したい場合には有効だが、数十個となると骨が折れる。
一方で下のやり方であれば、多少の労力は要るもののずっと簡単だ。
まず、ローカルにフォルダを作成して非表示にしたいファイルをそこに入れる。
続いてサードパーティのソースにフォルダをコピーする。この際にSpritViewにするとドラッグ&ドロップ出来て簡単だ。
次にコピーしたフォルダの「中身」のファイルを全て選択し、元のローカルフォルダに戻す様に再度ドラッグ&ドロップしてコピーを行う。すると元のローカルフォルダに同名のファイルが存在する事となり、「置き換え」か「両方を保持」の選択を促すアラートが表示される。ここで「両方を保持」を選択するとコピーしたファイルが「元のファイル名 2」と言った具合にリネームされ、この時点で「最近使った項目」からは除外される。
あとは「元のファイル名」だけを選択し「削除」するだけで良い。この選択・削除の作業が最も面倒な部分だが、一個飛ばしで一括選択していけばいいだけなのでストレスはさほどでもないだろう。
・まとめ
Appleはユーザーのプライバシー侵害をやめるべき
生存報告
あー。どうも、生きてます。
なんつうか、色々あってキャンサイで仕事をすることに。
就職早々コロナの最前線で激萎え。こんなはずではなかったとかなんとか。
こんなことならパイ者続けてりゃよかった、、。
【RPGツクールMV】イベント中にメニュー開閉 & 変数中の制御文字置換
最近RPGツクールにどハマりしているオカユです。
とりあえず、専門分野の知識を問うようなクイズゲームが作れないかなと格闘中。
で、いくつか問題にぶち当たったのでメモ。
[追記:メニュー表示時にメッセージウィンドが表示されたままになるように処理を追加]
イベント中にメニューを開きたい
会話形式のイベント中に選択肢を表示させるようなゲームを考えていたのだが、会話と会話の間にメニューを開くことができないのかと思い至った。
デフォでは、イベント進行中はプレイヤーはメニューを開けないようになっている。
用意するもの
1)プラグイン
i)PictureCallCommon.js(トリアコンタン様)
→イベント中は右クリックでメニューを呼び出せないのでピクチャボタンを用いる
ii)YEP_UtilityCommonEvents.js(Yanfly様)
→メニューを閉じると次の処理にスキップしてしまうので使用
→CloseMenuEventを用いてメニューを開くコモンイベントを呼び出す
→CloseMenuEventのパラメータをコモンイベントのIDにしておく
iii)コアスクリプト:rpg_windows.js内の記述を以下の通り改変
【元のスクリプト4322行目あたり】
Window_Message.prototype.checkToNotClose = function() { if (this.isClosing() && this.isOpen()) { if (this.doesContinue()) { this.open(); } } };
↓【改変後: || $gameSwitches.value(4)を追加】
//スイッチ4番がオンの間、文章イベント間でメッセージウィンド維持 Window_Message.prototype.checkToNotClose = function() { if (this.isClosing() && this.isOpen()) { if (this.doesContinue() || $gameSwitches.value(4)) { this.open(); } } };
→デフォではメニュー表示中にメッセージウィンドウが非表示になってしまう
→この改変でスイッチON中はメッセージ表示を維持するようになる
→参考:めっちゃ細かい話 - こんにちは、ブログです。
2)変数
i)文章の内容を格納する変数(例:#0001 文章内容
ii)文章の進行度を格納する変数(例:#0002 文章進行度
3)スイッチ
i)メニューを閉じるとONになるスイッチ(例:#0001 メニューを閉じた
ii)文章表示コモンイベントを起動するためのスイッチ(例:#0002 文章表示テスト用
iii)メニューボタンを表示するためのスイッチ(例:#0003 メニューボタン
iv)メッセージボックスが消えるのを抑制する機能を制御するためのスイッチ(例:#0004 メッセージ閉抑制
4)コモンイベント
i)ピクチャボタン押下でメニューを開くコモンイベント(トリガー:並列処理、スイッチ:#0003 メニューボタン)
◆メニュー画面を開く ◆スイッチの操作:#0003 = OFF
ii)メニュー閉じをトリガに起動されるコモンイベント(トリガー:なし)
◆スイッチの操作:#0001 メニューを閉じた = ON
iii)文章表示処理を行うコモンイベント(トリガー:並列処理、スイッチ:#0002 文章表示テスト用)
◆ループ ◆スイッチの操作:#0004 メッセージ閉抑制 = ON ◆文章:なし, ウィンドウ, 下 : :\V[1] ◆条件分岐:メニューを閉じたがON ◆スイッチの操作:#0001 メニューを閉じた = OFF ◆ :それ以外のとき ◆スイッチの操作:#0004 メッセージ閉抑制 = OFF ◆ループの中断 ◆ :分岐終了 ◆ :以上繰り返し ◆変数の操作:#0002 文章進行度 += 1 ◆スイッチの操作:#0002 文章表示テスト用 = OFF
5)イベント
i)一連のイベントを起動する(話しかける)ためのイベント
EVページ1(トリガー:決定ボタン)
◆変数の操作:#0001 文章進行度 = 1 ◆セルフスイッチの操作:A = ON
EVページ2(出現条件:セルフスイッチA、トリガー:並列処理)
◆プラグインコマンド:P_CALL_SWITCH 1 1 1 ◆ピクチャの表示:#1, Picture, 左上 (0,0), (100%,100%), 255, 通常 ◆条件分岐:文章進行度 = 1 ◆変数の操作:#0001 文章内容 = '文章01' ◆スイッチの操作:#0002 文章表示テスト用 = ON ◆ :分岐終了 ◆条件分岐:文章進行度 = 2 ◆変数の操作:#0001 文章内容 = '文章02' ◆スイッチの操作:#0002 文章表示テスト用 = ON ◆ :分岐終了 ◆条件分岐:文章進行度 = 3 ◆変数の操作:#0001 文章内容 = '文章03' ◆スイッチの操作:#0002 文章表示テスト用 = ON ◆ :分岐終了 ◆条件分岐:文章進行度 = 4 ◆セルフスイッチの操作:A = OFF ◆ :分岐終了
文章は変数に格納されるので制御文字を使用する際は\のかわりに\x1bを用いる。
変数に格納した文字列中の\を置換したい
上記のとおり、文字列を変数に格納して表示するやり方では制御文字に用いる\を\x1bと記述する必要がある。
しかし、制御文字による文章の演出を多用する場合は編集画面が煩雑になってしまう。
解決策
1)上記イベントEVページ2内の変数操作を以下のようにString.raw`◯◯`形式で記述
◆変数の操作:#0001 文章内容 = String.raw`\C[1]文章01`
2)上記コモンイベント iii)の文章表示処理直前に下記スクリプトを置く
◆変数の操作:#0001 文章内容 = $gameVariables.value(1).replace(/\\/g, '\x1b');
これを実行すると「文章01」というように文字色が青に変わる。
これで文章に制御文字をそのまま使用することができるように。
以上、まだまだ改善点はあるもののとりあえず備忘録ということで。
【やっとすっきり】Macの入力ソース切り替えショートカット問題
ほんとうにこういうのはやめてほしい。
El Capitanからこちら側、伝統的なMacの入力ソース切り替えショートカット「Command+Space」はSpotlight起動というどうでもいい機能に置き換わってしまっていた。
このことは過去記事でも言及した。
それから今日に至るまで、「Control+Space」というウルトラCを極める毎日を過ごしていたのだが、今更ながらどうにもイライラしてついカッとなってどうにかならないのか調べてみた。
そしたら前の記事書いた直後ぐらいのタイミングで書かれた記事を発見。
もっとはやく見つけたかった、、、。
なんだよ!そこの設定いじれんのかよ!!と怒る気も失せる簡単さ。
いやまじでね、俺が幼稚園児のころからMacの入力ソース切り替えは「Command+Space」って決まってるのよ。
こういうところはデフォで変えちゃダメだと思うんだ。
LEICAにまたSafariがきた
眼鏡っ娘のお父さん御用達でお馴染み、LEICAから性懲りも無くSafariモデルが発売になる。
筆者がLEICAのSafariモデルを知ったのは2009年、M8.2の時代。
当時はMシリーズがデジタル化されて日が浅く、カメラとしての評価はあまり芳しくなかったのだが、カメラマニアとしては大いに物欲を刺激された。
今みると赤丸のLeicaマークがいかにもコンシューマ向けでダサい気がする一方で、光源の内臓化で消えてしまったレンジファインダーの採光窓がクラシックな趣で素敵な気もする。
デジタルカメラとしての完成度がよっぽど酷評されたのか、その後間髪入れずにM9が発表。デジタルMシリーズの迷走が始まる。
4年ほど続いた迷走の末、M2時代に回帰したようなシンプルデザインに落ち着いたM-P(Type 240)が登場。2015年にはM8.2から6年ごしに2代目Safariが発表となった。
赤丸バッジより控えめとはいえ、銀塩Mシリーズ厨には到底受け入れられそうもない白毫のごときネジ蓋と、採光窓が失われて間伸びしたルックスがなんとも言えない残念感を醸す一品。
一方で銀色塗装ズミクロン35mmのかっこよさは尋常でなく、本体だけが中古市場に流れるという悲しい現象が生じてしまった(レンズ交換式カメラ一般に不可避な結末ではある)。
今回発表されたデジタルMシリーズ3代目のSafariは2017年に発表されたM10をベースにしたもの。ボタンやレバー類の隅々までシャンファー加工が施され、4年前の先代よりシャープな印象になった。
ボディ厚が銀塩Mと同等というのが最大のウリで、旧ビゾを使うような馬鹿はいないにせよ、往年の銀塩Mを知るユーザにとってデザイン上最も改善してほしい部分だったのは想像に難くない。
デジタルになってから寂しくなっていた軍艦部に、フィルム巻き取りノブ(感度調節ノブ)が復活したのもマニア心をくすぐる。
※追記:機能面では動画撮影不可。
が、問題はレンズ。
転売防止の策なのだろうか、驚きのオリーブカラーである。
いや、歴史を紐解けば銀塩時代のSafariはレンズまで緑だったからまあいいとして、、、
50mmて!!そこは35mmやろ!!と広角厨としては納得いかないところ。
まあ、Safariなんだから望遠だろフツーといわれるとあれだが。
初代Safariがエルマリート28mm、二代目がズミクロン35mmのしかも銀色筐体に銀色フードという垂涎のレンズなのと比べるとズミクロン50mmの緑、、、正直要るだろうか??しかもフードもつかないなんて、、、
※追記:レンズ別売りらしい
そもそも、個人的にはどうせ限定生産品なんだから実用性度外視でM10-Dをベースにしてくれたらもっとよかったのにと思う。
かつてレンジファインダーを取り払った顕微鏡用のMDという機種があり、その名をとってディスプレイを廃したM-Dという機種がM9時代から登場。M10-Dはその最新版だ。
マニアの酔狂に付き合うところがいかにもLeicaだが、無線によるスマホその他への写真転送が一般化・高速化したことで大したストレスを感じずに使うことができるらしい(Tで散々な目にあったので正直信じてはいないが)。
オリーブカラーという誰得なレンズをつけるくらいならいっそのこと本体もM10-Dにして誰得化すれば俺得だったのにな、、、。
かくて、コレクターの心を揺さぶるLeicaの商法にいつまでたっても振り回されるオカユなのだった。
デジタルに浮気なんかしなければ苦しむことないのに、というMPのささやきが聞こえる。
MacBookのお手軽防犯対策
はてなブログに移行したよ。
最近カフエーでMacBookを使うことが多く、席を立つ時にいちいち心配するのもあれなので手軽な防犯対策を考えてみた。
まあ、真のアポー信者ならAppleScriptくらい使っとけって話なわけで、OS標準のスクリプトエディタ.appでサクッと。
まあ、電源に接続してることが前提だけど。
MacBookがバッテリー駆動になってないかを監視して、trueならif〜end ifを実行という繰り返しスクリプト。
実行させる内容はなんでもありで、例では
●display notificationで通知センターに表示をさせることで履歴確保
●sayで文章を読み上げさせて警告。
- set volumeで強制的に音量を上げることができる(最大7)
- say "〇〇" using {"読み上げ音声の名前"}とすることであらゆる言語で読み上げが可能。指定しないと現在設定されている音声で読み上げられる。
- 使用したい音声は「システム環境設定」の「音声入力と読み上げ」であらかじめダウンロードしておく必要がある
●tell application "Messages"以下でiMessage or SMSを送信。
- 手元のiPhoneなどに通知を送ることができる。
の動作を電源が接続されるまで繰り返す。
ついでにスクリプトエディタ.appの環境設定で「メニューバーにスクリプトメニューを表示」にし、スクリプトの保存先をライブラリ>scripts*1にしておけばいつでも簡単に起動可能。
さらにInsomniaXでも入れてDisable Lid Sleepにしておけば、MacBookをパタンと閉じて持ち去ろうとしても大音量の警告音が鳴り続けるようにすることもできる。
使い方としては、席を立つ際にこのスクリプトとInsomniaXを起動しておき(どちらもメニューバーで起動可能)、スクリーンセーバ起動などで画面ロック状態にしておく。
パスコードロックを解除しない限りはスクリプトによる監視を解除できないので、MacBookを持ち去ろうとACアダプタを引っこ抜いた瞬間、警告音が発せられる。
衆目を集めるのは確実だし、ビビって画面を閉じようがそのまま持ち去ろうがバッテリーが続く限りは警告が鳴り響く。
ついでに持ち主に異常が通知されるので、すぐに戻ってくることが可能だ。
つい出来心で手を伸ばしてしまったレベルの奴なら十分撃退可能だろう。
とはいえ一応弱点を言っておくと、、
●電源が利用可能な場所でしか機能しない
とはいえポータブル電源下なら作動可能。わざわざPC対応のポータブル電源まで盗む酔狂な盗人がいるとも思えないし、自分で用意してくるバカもいまい。そもそも一瞬でも電源が外れれば警告が発っせられるのでこれは杞憂かもしれない。
●イヤフォンジャックに何か刺さっているとそちらに音が出てしまう。
最近のMacは物理的にイヤフォンジャックが占拠されていると内臓スピーカーから音を出すことが難しいらしい。もちろん、最大音量で警告音を発せば無音というわけにはいかないが、衆目を集めるレベルになるかはわからない。席を立つ前にはイヤフォンを外しておいたほうがいい。
●インターネットに接続されていないとメッセージが飛ばない
当然といえば当然だが、例えば有線LANでネット接続している場合はそっちから引っこ抜かれるとメッセージを送信することはできなくなる。逆にいえば、カフェなどのWi-Fiに無線接続している場合は電波のジャミングでもしない限りは妨害は難しいと思う。
●その他にも弱点いろいろ
これを言い出すと物理的なチェインロック以外の盗難対策がほとんど無効化されるので言わない。
というわけで、あくまで玩具レベルの防犯対策なので熟練したMac専門窃盗団とかには歯が立たない。職場ならともかく、良い子はカフエーでMacBookを置いたまま離席するなんてバカな真似はくれぐれもしないこと。
*1:ライブラリフォルダへはoptionを押しながらFinderの「移動」でアクセスできる