そろそろSOLOでしょ!


丁度一年ほど前、アメリカの3DRロボティクス社から「スマートドローン」を謳うドローンが発表された。
「SOLO」という名のこのドローンは、黒で統一された現代彫刻のような美しい外見のボディを持ち、当時(もちろん現在も)ドローン業界の主流だったDJI Phantomシリーズの安普請な白い筐体とは一線を画すいかにも未来感溢れる機体だ。



2001年宇宙の旅を彷彿とさせるPVがこのドローンの神秘性をより引き立てている。


もちろん機体のデザインだけが「スマート」なのではない。
SOLOは複雑な設定無しに「CableCam」や「Orbit」といった撮影で多用するマニューバを自動化する機能を持ち、ワンマン・オペレーション下でもカメラワークに集中する事ができる。
また、デフォルトでプロポからのジンバル(別売)操作をサポートしており、こちらもマニュアル操作に加え、2つのカメラ角度を登録してボタンひとつでそれらを往復できるギミックが搭載されている。
こうした自動化によってワンマン・オペレーションへの最適化が図られている、というのが「SOLO」という名の意味するところなのだろう。


この様に1人(ソロ)で趣味を極める同胞にとって非常に魅力的なSOLOだが、残念ながら発売当初日本では展開されなかった。並行輸入する事も出来たが、何の知識もない個人が技適を取得できるはずもなく、ただ毎日東の方角に向かって「日本展開して下さい」と祈ることしかできなかったのである。


そんな事を半年ほど続けていたある日、トラクターなど農業用機械の会社である日本ニューホランドから、農業分野での活用を見込んでSOLOの取り扱いを開始するとのアナウンスがあった。当初は事業者向けのみの販売になるとの書き方だったが、実際には委託先のラジコンショップから個人向けに購入する事ができた。


で、最初の写真である。
電話でのやり取りですぐ手配してもらえた。



化粧箱を開けると更に取手のついた箱が現れる。これだけでもキャリングケースとして使用可能な様だ(もちろん手荒に扱えそうにはない)。

ケースを開けると本体が姿を表す。感動。

これまでこのサイズのドローンに触れたことはなかったが、思っていたより重たい。こんなのが小さなプロペラ4枚で飛ぶのだから不思議だ。

SOLOはGoProを搭載する事を前提に設計されている。写真のように、最初から純正と思しきネイキッドフレームが装着されており、HDMIから映像を伝送するケーブルまで標準装備である。
また、専用ジンバルを用いることで録画操作やフレームレートの変更などを飛行中に行う事ができる。スマートだ。

中央にカラーディスプレイを備えたやや横長のプロポ。その風態は塗り物の皿を思わせる美しさ。
機体からの情報はスマホの画面に標準される他、このディスプレイにも表示される。表示は大きくはっきりとしていて分かりやすい。


ペアリングなどの操作については次回紹介する。


SOLOはプロポとスマホを接続することでシミュレーターによる練習が行える様になっている。
保険に入ったりもしなければならないので、しばらくはシミュレーターで遊ぶことにしよう、、